HOME > 技術情報 > 浴衣の洗浄

浴衣の洗浄

日本の夏の風物詩『浴衣』の洗浄について

1.点 検

破れ、ホツレ、シミがないか点検します。染色堅牢度も点検しますが、使用する洗浄液を白いタオルに浸け染色部分を擦って下さい。色が強くにじむ浴衣は色落ち、移染の可能性が高いので、お断りするか、お客様に了解をしていただきます。

2.前処理

襟袖部分やシミの部分にバイオ前処理剤を塗付します。またシミについては固形石鹸を用いてもいいですが、塗付した部分は色が出やすいので注意してください。

3.洗 浄

モノゲンカラーストップLまたはモノゲンウオッシュなどの液体洗剤を被洗物1kg当り10gを用いて洗浄します。 濃色と淡色に分類して洗浄しますが、特に濃色の場合は枚数を減らします。水温30~40℃で5分洗浄しますが、洗浄液に着色がないか観察してください。

4.すすぎ

モノゲンカラーストップL、モノゲンウォッシュはいずれも中性洗剤なので濯ぎは1回で、高水位で濯ぎます。 濯ぎ温度は30℃前後にしてください。

5.加工

加工剤はセッターαを使用してください。使用量は機械負荷量に対して5~10g使用します。22kgの水洗機ですと110~220gになり、数倍の水で予めよく溶いて添加してください。加工の水位は中水位が適当です。加工時間は3分です。

6. 脱水

脱水機で軽く絞ります。絞りが強いとくっつきあった部分に色移りが発生することがあります。高速回転で30秒以内がいいでしょう。たたんで絞れる場合はたたんで遠心バランスを取って絞ってください。また脱水終了後は速やかに取出してください。