洗浄を決定する大きな要因である温度とエネルギーコストについて纏めました。
ボイラーでA重油1L燃やすと13.2kgの蒸気が発生しそれは7480kcalになります。
重油価格をL当り80円として計算していきます。
重油 kg | 重油 L | 発生蒸気量 | エネルギー | 価 格 | 水1トンの上昇温度 |
0.88 | 1 | 13.2kg | 7480kcal | 80円 | 7.5℃ |
次に水1トンを温度上昇させるときの重油消費量と価格を示します。
また洗浄時に浴比1:5とすれば200kgのリネンを洗浄していることになります。
上昇温度 | 5℃ | 10℃ | 15℃ | 20℃ | |
水 1トンの 温度上昇 | 重油量 | 0.668 L | 1.336 L | 2.004 L | 2.673 L |
価 格 | 53円 | 106円 | 159円 | 212円 | |
リネン1kg 当り価格 | 0.27円 | 0.53円 | 0.80円 | 1.05円 |
注)リネンの含水、比熱は考えずに計算しておりますし、ボイラーにより熱効率は違います。
*洗浄時に20℃温度を下げるとリネン1kgあたり約1円のコストダウンになります。
*1日に10トン工場では10,000円/日のコストダウンになり、年間に 300万円以上の削減になります。
*ゲンブでは低温洗浄用として"低温ファインバイオ"を販売しております。
*温度ダウンはこのようにコスト削減にはなりますが、洗浄性、漂白性の大幅な低下による品質低下、それに再洗の増加による別のランニングコストアップと耐洗回数の減少による購買費増加、更に温度による消毒作用の低下が考えられます。低温洗浄には課題も多いと考えます。