作業服は汚れが多量についた衣類といえます。用途に応じて付着した汚れ成分は異なります。また作業環境により、汗、埃などの量も違ってきます。汚れをまとめてみますと次の通りになります。
作業場所 | 汚れの種類 | 汚れの成分 |
自動車工場 鉄工所 |
鉱油、オイル、グリース、金属粉、塗料、埃、汗 | 主に鉱油成分に関わる汚れ、金属、 化学品 |
厨房 食品工場 |
油脂、澱粉、蛋白、色素、汗 | 主に動植物に関わる汚れ |
汚れとしては自動車工場、鉄工所では主に鉱油成分に関わる汚れであるのに対して、厨房、食品工場では動植物に関わる汚れになります。
処方を組むには次のことを考えて作成下さい。
汚れの成分 | 素材 | 温度(℃) | 時間(分) | 主に有効な商品 | 助剤 |
鉱油汚れ | 綿 | 60~70 | 20 | オイルクリア2、超ヘビー、シーレックス700 シーレックス3D 等 |
キレート剤 アルカリ |
化繊 | 55~60 | 20 | 同上 | キレート剤 | |
動植物汚れ | 綿 | 80~85 | 20~30 | オイルクリア2、ハードキラー、 ラインTO NEW A号粒状石鹸 |
アルカリ 漂白剤 |
化繊 | 55~60 | 20~30 | オイルクリア2、ハードキラー、 ラインTO NEW スーパーファインバイオ |
アルカリ 漂白剤 |
汚れに対する洗浄処方は鉱油関連汚れには合成界面活性剤、金属成分補足剤(キレート剤)が主に有効ですが、動植物汚れに対してはアルカリ、石鹸、キレート剤、酵素、漂白剤が有効になります。
ゲンブ商品では助剤のキレート剤は『ゲンブキレート剤』、アルカリでは『ハードビルダーPW、SP-31、
ハードビルダーL』等があります。
・汚れのハードな場合は予洗を追加するなどを行ってください。
・水質の悪い場合はキレート剤を多くしてください。