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洗いの4要素


1.洗濯の四要素とは

洗濯を成立するためには四つの要素を満足させる必要があります。

その四要素とは

・機械的エネルギー(機械力)
・化学的エネルギー(洗剤の能力)
・熱的エネルギー(温度)
・時間的エネルギー(洗濯時間)

であります。その要因の比率は以下の通りで、洗剤を増やしても洗浄効果が上がらないこともありますし、洗剤を減らしても他の要因が十分であれば洗浄低下も少なくてすみます

その四要素の比率は次のように言われております。


2.洗剤濃度と洗浄性の関係(化学的エネルギー)

洗剤濃度と洗浄性の関係を調べました。油脂系洗剤の濃度を変化させ洗浄力をしらべたグラフが以下の通りです。

上のグラフで赤色線が品質レベルとすると洗剤濃度は0.15%必要になります。

3.時間と洗浄性の関係(時間的エネルギー)

次に時間の要因を調べました。これも油脂系の洗剤を使用して実験しております。

汚染布の関係で差がつきにくくなっておりますが、時間を延ばすとともに洗浄性は上昇します。

4.温度と洗浄性の関連(熱的エネルギー)

温度を変化させ洗浄性を調べました。温度が10℃上がるとエネルギーは倍違うといわれるように温度効果は大きな要因と考えられます。洗浄品質レベルが赤色線としますと60℃以上必要になります。

特にEC混(ポリエステル・綿混紡)では温度要因が大きい結果でした。

5.まとめ

タタキ効果、もみ効果は機械力になります。今回はこのデータは採取していませんが、負荷量が多くなると機械力は低減しますので、負荷の重量も大事です。良い洗いをするには四つの要素のすべてを頭にいれ、洗浄処方を決めていただきたいと思います。なお今回は油脂系洗剤を用いましたが、洗剤の種類、水質により挙動は変わりますことお含みください。