ソープ濃度の測定はいままではエプトン法という有機溶剤のクロロホルムを用いる方法でおこなってきましたが、クロロホルムの入手困難、現場では測定作業に不向きなことより簡便な方法が望まれてきました。今回は『ゲンブ濃度テスター』による測定を紹介します。
測定したい石油溶剤をきれいな容器に採取し、そこにゲンブ濃度テスターの電極を浸漬させます。数字が表示されますが、安定になったときの数字を読み取ります。その数字を標準のグラフに照らし合わせますと濃度が分かります。
石油ドライの安全対策のひとつとしてはソープを添加して溶剤体積抵抗値を10の10剰(1010Ω)以下にすれば安全と言われております。ゲンブ濃度テスターでは0.003の数字以上が安全な範囲の数字になります。
標準グラフの一例は下記の通りです。溶剤温度、汚れ状態により濃度の表れ方が違ってきますので、例えばテスター目盛が0.010であればソープ濃度は0.35~0.45%になります。